オペラ鑑賞は何が魅力なの?マナーはどうなっている?

オペラ鑑賞と聞くと、なんだか敷居の高いイメージがありますよね。なかには「一度観てみたいけれど、なかなか足を踏み入れられない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もともとヨーロッパの貴族の間に広がったオペラですが、今では、鑑賞の際のマナーこそあれ、国内の劇場でも気軽に観ることができます。

今回は、オペラ鑑賞をしてみたいという方に向け、オペラ鑑賞の魅力や、鑑賞ポイント、鑑賞マナーなどをご紹介していきたいと思います。

オペラとは?

オペラを至極簡単に解釈するなら、セリフが全て歌になっている演劇です。そもそもオペラとは何か? と聞かれると、どのように回答すべきか困ってしまいますが、オペラという文化がこの世に誕生したのは、17世紀初頭。イタリアのフィレンツェで芸術家や学者たちが集まり、理想の芸術をつくろうとしたことがきっかけだったといわれています。

約400年以上の歴史があるオペラは、総合舞台芸術だともいわれる通り、1つの作品の世界を演出するためにさまざまな工夫がなされ、観る人を目や耳で楽しませてくれます。最初は貴族が宮廷で楽しむものでしたが、次第に劇場でも公開されるようになり、民衆の間に広まったとされています。

オペラの作品の中で有名なものといえば、「椿姫」「フィガロの結婚」「カルメン」「蝶々夫人」「サロメ」「ニーベルングの指環」などがあります。もしかしたら、一度は名前を聞いたことがある作品もあるのではないでしょうか?

オペラの鑑賞ポイントは?

オペラ鑑賞の初心者にとっての見どころは、なんといっても歌手の歌声やその声量、スタミナの凄まじさではないでしょうか。なかには数時間にも及ぶ作品も少なくなく、その間常に歌い続け、観客を感動させている歌手の姿は圧巻です。ほかにも、音楽や舞台上で繰り広げられる演出を観て、作品の中にドラマを感じることもあるでしょう。劇場内にはスクリーンがあり、そこに字幕が映されますから、ストーリーがわからなくても心配いりません。

オペラ鑑賞のマナーは?

早速オペラ鑑賞へ行ってみたい! と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、オペラ鑑賞に出かける前にチェックすべきことがあります。それは、鑑賞時のマナーです。

演劇の最中は、基本的に動いたり音を出したりしてはいけません。携帯電話も必ず電源を切っておきましょう。マナーモードも、振動音が邪魔になる恐れがあります。また、指定された席から身を乗りだしたりするのもご法度。観づらい席であっても、我慢しましょう。拍手のタイミングは、演奏直後ではなく、演奏の余韻を楽しんでから。まれに、「ブラボー」と叫んだり、スタンディングオベーションを行ったりする人もいますが、それは周囲に合わせる方がいいでしょう。むやみやたらと行うのは考えものです。

一度は行きたい!海外の有名オペラハウス

国内でもオペラは鑑賞できますが、一度は海外の有名なオペラハウスで鑑賞してみたいですよね。海外の有名なオペラハウスを挙げるなら、次の5つがおすすめです。

  • ウィーン国立歌劇場(オーストリア)
    ウィーン・フィルの母体でもある世界屈指のオペラハウス。
  • ミラノスカラ座(イタリア)
    オペラが生まれたイタリアの最高峰とされる劇場。
  • メトロポリタン歌劇場(アメリカ)
    キャストや衣装、舞台装置の豪華さで有名なニューヨークのオペラハウス。
  • パリオペラ座(フランス)
    ミュージカルや映画で知られる「オペラ座の怪人」の舞台になったのがここ。
  • シドニーオペラハウス(オーストラリア)
    観光スポットとしても世界的に有名なオペラハウス。世界遺産にも登録されています。

いかがでしたか? はじめは敷居が高いと感じるオペラ鑑賞ですが、一度行くとその魅力にハマってしまうという人はたくさんいます。総合舞台芸術ともいわれるだけあって、1つの作品を完成させるために、出演者をはじめ大勢のスタッフが制作に携わります。

ミラノのスカラ座では、一つひとつの小道具が当時の素材で作られているなど、制作者たちのこだわりは素晴らしいものです。演劇だけでなく、そういった視点で鑑賞するのも、オペラ鑑賞の醍醐味の1つかもしれません。

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参考:

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