最近、高級収集品である切手の投資効果が高まっているという話を知っていますか? なかには216%の投資効果がある切手もあったという話もあります。
もともと切手収集が趣味であった人にとっては、ある意味チャンス到来かもしれませんし、これから何か投資を始めたいという人にとっては、切手が狙い目かもしれません。今回のこの記事では、切手収集の魅力を始め、投資効果のある切手の種類は実際の価値についてご紹介していきたいと思います。
切手収集の魅力は?
シニア世代の方のなかには、子どもの頃から切手集めが趣味だという方もいるかもしれません。そのため、切手収集と聞くと、投資ではなく趣味要素の強いものだという印象を持たれる方もいるでしょう。
切手の投資効果についてご紹介する前に、まずは、切手収集の魅力について触れていきたいと思います。
切手収集の醍醐味としては、3つあります。
まず1つ目は、「手軽さ」
ものによっては、数百万円や数千万円もするような切手も存在しますが、それはごく一部のものだけです。ほとんどの場合、手頃な値段で収集が可能なため、経済状況や年齢などを問わず、気軽に誰でも始められます。また、きちんと整理をすることで、スペースも取らず、邪魔になりません。
2つ目は「資産形成」
冒頭でも述べたように、切手の種類によっては、経済情勢やトレンドによって価値が跳ね上がるものもあります。投資効果を期待する方のなかには、それらを視野に入れながら集めている方もいます。
3つ目は、「美術品としての価値」
最近の切手ならともかく、昔の切手には、細かい風景が描写されており、制作者のこだわりや感性が感じられます。その切手の時代背景を思い浮かべながら、鑑賞するという面白さもあるようです。
切手の投資価値が上がっているって本当?
ここ数年で切手の投資価値が上がっていると冒頭で触れましたが、実際の切手の価値はどのくらいなのでしょうか。
国内の切手で最近値上がりしたものを挙げると、1896年に発行された「日清戦勝4種セット」で800万円、1916年発行の「昭和立太子礼10銭」で3,000万円、1919年に発行された「飛行試行2種セット」で3,100万円という価格がついているそう。国内の切手なら、明治初頭から昭和20年代の記念シートが高騰しているようです。
注目は中国切手!
切手投資をするなら、国内ではなく中国切手が今は旬。2012年頃から、中国の富裕層の間で切手収集が流行しており、中国切手の価値が高まっています。中国では、1950〜85年の文化大革命時代、中国で切手の収集が禁止されていた時期がありました。その期間の中国の切手は、絶対数が少ないため、今非常に価値が高まっているのだそうです。
当時中国を訪れた日本人がお土産で購入したりしたケースもあり、その時代の切手が日本国内にも多くあるという話もあります。また、日中平和条約が締結された時や、パンダが送られた時に発行された記念切手も投資効果が高いと言われています。
投資効果の高い中国切手の種類は?
実際に投資効果の高い中国切手の代表的なものをいくつかご紹介します。
まず、最も価値が高いと言われているのが、「全国の山河は赤一色」という切手で、テレビの鑑定では美品で4〜5千万円という判定が出たこともあります。次に、1962年発行の「紀94の梅蘭芳」。美品であれば、200万円以上で売買されているそうです。
また、1980年の年賀切手である「赤猿」は、極美品で17万円ほど。この「赤猿」は、猿の顔が金色をしているそうなのですが、経年劣化の影響で金色が次第にくすんできてしまうのだとか。この猿の顔が綺麗な金色をしているかどうかが、価値を左右するそうです。
切手投資は、投資目的ではなく、あくまで趣味の延長で行うのがおすすめという意見もありますが、ここまで価値が高騰すると投資として始めたくなってしまいますよね。切手の投資効果は、今後も継続するものかどうかはわかりませんから、もし始めるなら今がチャンスかもしれません。
参考: