異国情緒と夜景が魅力の函館!おとな旅にオススメのスポットは?

幕末から明治、大正時代にかけてハイカラ文化が根付いた函館。今も函館の街には、当時の様子を思わせるような建物や風景が残されています。日本のなかでもいち早く世界の文化を取り入れ、ハイカラ文化を浸透させたのには、西部地区にある函館港があったからこそ。函館には、日本で、あるいは北海道で「初めて」という施設や制度が今もたくさん残っています。当時の風景を想像しながら、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか? 今回は、シニア旅でおすすめの函館のスポットについて紹介していきます。

函館に行くなら絶対行きたい歴史を感じるスポットは?

まずは、函館に行ったら絶対行っておきたい、歴史を感じられるスポットを紹介していきます。

東北以北最古のエレベーター

「十字街」電停のそばにある、「函館市地域交流まちづくりセンター」の中には、東北以北最古といわれる手動制御のエレベーターがあります。エレベーターは現在も稼働中で、スタッフにお願いすると乗せてもらうことも可能です。

日本最初の洋式商用帆船「箱館丸」

1857年に建造された、日本初期の洋式商用帆船です。当時の箱館奉行からの要請で、高田屋喜兵衛のもとで船大工として働いていた続豊治が製作しました。

五稜郭

函館といえば「五稜郭」と、その存在は有名ですよね。五稜郭は、幕末の開港時、箱館の防備強化を図るために作られたもので、日本で最初の洋式築造の城郭といわれています。

日本最初の日本人設計の上水道

明治22年に完成した上水道は、水源地である赤川と元町配水場の高低差を利用して作られました。この上水道を設計したのは日本人で、国内で初めて日本人が設計した上水道であることで有名です。

函館ハリストス正教会

1860年にロシア領事館の付属聖堂として開設されました。その後、明治5年には正教会に移管され、日本で最初のギリシャ正教会になりました。現在の建物は、大正5年に再建されたものだそうです。

諸術調所

1856年に箱館奉行所の教育機関として幕府が設置した、北海道で最初の学問所となったのが、この「諸術調所」です。ここでは、蘭学や測量、航海、砲術、築城、化学などが教えられていたそうです。先ほど紹介した「五稜郭」の設計は、ここで学問を教えていた教授が設計したと言われています。

日本最古のコンクリート電柱

箱館の二十間坂を下った先にある赤レンガ倉庫群の近くにある、角錐型の電柱。これは、1923年に建造されたものだそうで、日本で最も古いコンクリート電柱になるのだそう。ちなみにこの電柱は今でも現役として使われています。

函館といえば「夜景」がおすすめ

歴史を感じられるスポットを巡るのもいいのですが、函館といえばやはり「夜景」が一番の見所です。昔から世界三大夜景の一つに数えられていた函館の夜景は、最近行われた旅行会社のアンケートでも、「最も印象的な夜景」として、国内トップになったほど。
函館の夜景が美しいといわれる理由はいくつかあります。函館の夜景は、函館山山頂にある展望台から市街地を見下ろすのですが、その角度はおよそ10度。10度という角度は、都市景観上最も景色が見えやすい角度なのだそう。高さや距離感、角度などの絶妙なバランスが、美しい夜景を作り出している理由の一つです。さらに、函館の両側に海が見えることも理由の一つです。夜になると海は真っ黒になり、闇となります。しかし、この闇があるおかげで、街の明かりとのコントラストがよりはっきりとし、メリハリのある夜景を作り出してくれるのだそうです。

いかがでしたか? ハイカラ文化が栄えた函館には、歴史を感じられる建物もたくさんありますが、それだけでなく世界三大夜景に選ばれるほどの美しい夜景を見ることもできます。これから北海道新幹線の開通により、ますます注目度の高い場所になりそうですよね。

参考:

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