アクアリウムという言葉はご存知ですよね。そう、水槽で鑑賞用の魚である熱帯魚や金魚を飼育することなのですが、鑑賞魚の飼育だけでなく、サンゴ礁や水草の飼育も含まれます。ここ数年、そのアクアリウムのなかでも特に人気が高まっているのが、水草の飼育です。「水草レイアウト水槽」などと言われたり「水草レイアウト」などと言われたりをすることもあります。たかが水草と思われるかもしれませんが、綺麗にレイアウトされ、水草が生き生きと成長している様は、見応えがあり全く飽きません。水草レイアウト水草は、世界コンテストも開催されるほどの人気ぶりで、ハマっている人が大勢います。今回は、水草レイアウト水草についてご紹介するだけでなく、初心者におすすめの水草や、レイアウトのコツをご紹介します。
水草レイアウト水槽とは?
最近注目されている水草レイアウト水槽とは、水槽の中に水草のみを配置し、水草を育てることをメインにしているものです。水草や珊瑚、流木などを使い、独自の世界観を表現し鑑賞を楽しみます。水草には、育て方の知識が必要なものもあり、適当に育てればよいというわけでもありません。正しい知識が必要になるものもありますが、生き生きとした水草の様子は、疲れた心を癒してくれます。
世界水草コンテストまである!
水草レイアウト水槽はもちろん個人の趣味なのですが、「世界水草コンテスト」というものまであります。そこに寄せられる作品は、もはや芸術。水槽の中とは思えない、リアルな自然界の様が表現されているものばかりです。水草レイアウト水槽は、国内だけでなく、世界中でも注目されている趣味の一つなのです。
初心者におすすめの水草は?
水草にはさまざまな種類がありますが、種類によっては育成の難易度が高いものもあります。ここでは、初心者におすすめの、比較的育成難易度の低い水草を紹介していきます。
- アナカリス
金魚藻として昔から金魚飼育用の水槽で使用されている水草です。丈夫なうえに成長も早く、伸びてきたときにトリミングをして差し戻せば、どんどん増やすことができます。水質の変化にも強いため、熱帯魚を飼育できるような環境の中であれば、特別なにもすることはないという初心者向きの水草です。
- アマゾンソード
初心者向きの水草として代表的なものです。光量や二酸化炭素などの添加が不要で、丈夫です。しかし、植え替えには弱く、下手をすると枯れてしまう場合もありますので注意が必要。成長スピードはゆっくりですが、非常に大きくなってしまうため、配置する位置を考えなくてはなりません。 - バリスネリア
育成が簡単ということで人気の水草です。葉がねじれたように伸びていくのが特徴です。光量や二酸化炭素がなくても成長しますが、光量を強めにすると、ねじれが強くなり美しく成長します。一本が細いため、まとめて植えるときれいに見えます。 - ハイグロフィラ
二酸化炭素の添加なしでも育つ初心者向けの水草です。成長がとても早く、定期的にトリミングをしないと、いつの間にか大きくなってしまいます。葉色の美しさと育てやすさから、上級者からも人気の高い水草です。水質の変化にも強いのが特徴です。
基本のレイアウトのコツは?
- 凹型構図
凹型構図は中央に空間を設け、左右に石や水草を集中させる構図のことです。遠近感や奥行きを出したいときには凹型構図を基本にレイアウトします。 - 凸型構図
凸型構図は、中央に石や水草を集中させ、左右に空間を設ける構図です。インパクトや迫力のある空間を作りたいときには凸型構図を基本にレイアウトします。 - 三角構図
三角構図は、正面からだけでなく空間を設けた斜めからも鑑賞することができる構図で、ダイナミックな演出をしたいときには三角構図がおすすめです。
いかがでしたか? 簡単そうに見えますが、表現には答えがなく奥の深い水草レイアウト水槽。始めるための初期費用としては、すべて揃えるとおよそ6万円前後になるそうです。趣味として始めるのであれば、ほかの趣味を始める場合の初期投資とさほど変わらない金額で始められますし、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考: